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生存記録。 サイトの更新とか日々思う事とか。 稀に絵とか文とか書き殴ってる。

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こよみ
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[12/06 深玲]
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『Schicksalslied』Ⅰ-01をUP。
気がつけば2ヶ月も経ってました( ̄∇ ̄; 
ともあれ、これから新章開始です。(話は進んでませんが/汗)
続きはこんなに間を置く事無く、UPしたいと思います(願望)


さて。
そんな本編には関係ない、いわゆる没ネタ部分を下記にオマケとして残しておきますv
没ネタだったので中途半端で、更に本編にはなんら関係も無く、影響も無い部分ですので読まずとも問題ありません(*・・)b


 


士郎とセイバーが部屋を出て行ったのを確認してから手に持っていた宝石をテーブルの上に置いた。
そして、一息吐いて、ひとつ残された士郎が選んだ触媒を見遣り――――


「……これは誰に繋がるのかしら……?」

鏡だと士郎は言っていたけど、それは鏡としてすら使えない程、腐食していた。
見た所、特別な力は何も感じない。宝具とかそういう類のモノではないようだ。
相性を関係無しに召喚してしまう恐れがあった為、縁が強いモノはあえて避けてもらったのだから当然と言えば当然なんだけど。

つまり、これは――触媒としては弱いモノ。

その程度の触媒なら、使わなくても良いんじゃないか?――そう言われてしまえば、きっと何も言えなくなっていた。
それに触媒無しで召喚した方が、より自身に似たサーヴァントが召喚される――士郎に指摘されるまでもなく、そんな事は知っている。
いや、士郎自身が触媒となり得るのだ。

『私を頼む』――そう自身に己の未来を託していったあの赤い弓兵の姿が脳裏に蘇る。


逢いたい……とは、思う。

彼が再び召喚されたとしても、セイバーの様に特殊な状況にある訳ではなく、純粋な英霊である彼は、前回の聖杯戦争は――記録として残っていても、記憶はしていないだろう。

勿論、彼が得たと言っていた “答え” が無駄になっているとは思わない。
例えそれが記録としてでも……どのような形であれ、絶対に彼の礎となっている筈だ。
そうじゃなきゃ、そんなの私が許さない。


それでも……記憶に残っていないのは――やはり寂しい。


「心の贅肉である事は解っているんだけど……」

 

『果たしてないのに会えない』
もちろん、士郎に言った言葉も嘘では無い。
だけど……

出会った頃より肌の色は色濃くなり、相反する様に髪と瞳の色素が薄くなっていく士郎を見て思う。
これが彼の魔術特性なのか――または、それこそが等価交換とも言える代償なのか、と。
背こそまだ足りないけれど、士郎の姿は徐々にあの弓兵に近付いていってる。

それが怖くもあった。
士郎の根本が変わった訳ではない。
困っている他人を見れば見返りを求める事も無く手を差し伸べるし、使うなと言っても誰かを助ける為に投影をする。
セイバーの鞘を内包しているから助かった事も一度や二度ではない。

確かにあの頃に比べたら自分自身を大事にはしてくれている方なんだけど……それさえ、私やセイバーが悲しむからという理由が大きい。
多少の進歩は見られるけれど、自身の為という訳ではないのが微妙だ。

何か思い返すと段々腹が立ってくる。
あの時だってそうだ。
協会の依頼で調査に赴いた時にも――


「……やめよ」

首を振って、不毛な思考を中断させる。
士郎はアイツに約束した通り、一生かけて私が矯正してやるんだから、今は再び起こった聖杯戦争の事だけを考えなくては。


「……これは誰に繋がるのかしら……?」

そして、思考は振り出しに――。
縁が強いモノでは無い。
それでも、士郎が選んだからには何かしらの理由があるのだろう。

 

 

 


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